※2020/10/31の走行記録です。
長野駅と群馬県を跨いだ毛無峠頂上付近から始まるグラベルをライドして来た。
キツいルートだったが良いライドが出来た。
毛無峠という名称は関東のサイクリストなら一度は聞いたことがあるかもしれない。
毛無峠の頂上は名のとおり、樹木が生えておらず辺りいっぺんがハゲ山になっている。大昔は茂っていたが明治時代に硫黄の採掘が始まり、精錬時に発生する排出ガスの影響で樹木が枯れてしまったらしい。
峠自体は距離が約20km、標高約1800mとヒルクライムとしてはかなりの難所だ。
湯沢林道
その毛無峠頂上付近からスタートし、約16kmのダートを高山村へと下って行く林道になる。舗装箇所は10%ほど。
アクセス
輪行して長野駅からスタート。駅から峠スタート地点まで約20km、峠頂上まで約20km、頂上からグラベルを16km下って高村山まで行き、そのままストレートで長野駅に到着。
レポート
すでに紅葉が始まっており、道中の木々は眩しいくらいに黄色に染まっていた。道路脇に沿って綺麗に避けられた黄金色の落ち葉が道を作っている。
前半は平均勾配8%の道が延々と続き、頂上が果てしなく遠くに感じる。体力的には相当辛かったが、透明な青空と紅葉の下で辛抱強く走っている状況は異様な事をしてるようで楽しかった。
心が折れかけたが、見晴らしの良い箇所が数カ所あったので、モチベーション的には問題無かった。
いよいよ頂上へ到達し、グラベル開始。頂上手前に横道があり、そこを右に曲がるとスタートする。下って直後、左手に山並みと街を見渡せる箇所があり、地上からはるか遠くへ登って来た事を実感出来る。この日は雲一つ無く、空の蓋を開けたように青色だった。
3〜4cmの小石が敷き詰められたような道が終始続く。一見小綺麗なグラベルだが、実際に下ってみると脳がバウンドするぐらいにガタガタに揺れた。
グラベルが始まり、標高が下がるにつれて葉のオレンジ色が重なり、目に映るものが一層濃くなっていく。快適ではないダウンヒルだったが、色濃い紅葉に包まれたこの林道は異様な空間を放っており、下界では経験出来ない非日常感をたっぷり味わえた。
下って直後の所。雲一つ無い冷たい青空。楽しいグラベルが始まりそうだ。
撮影スポット。ちょうどいい所に土管がある。
下って行くにつれて紅葉の色が濃くなる。異様な空間を放っていた。
道中後半、大きなの石にハンドルを取られて右に滑り込むように落車してしまい、右脇腹を広範囲に削った。幸い、厚手のウェアを着ていたので大きな怪我は免れたが、夏の時期に薄いウェアを着て落車していたら、ただの傷では済まなかっただろう。
陽も傾きかけて、内心焦りと落車による精神的ダメージを大きく食らって落ち込んでいた。膨らんでいた高揚感はここで止まり、萎んでいった。。。
しばらくして終わりが見えて林道が終わった。大げさだが、難関なダンジョンを生き残った感じの達成感があった。
太陽の光が入らない林道はマジで怖い。
林道出口。高い樹木が囲んでいる様子は、巨大な門が開いているみたいだった。
出口直後に道が開いた。生き残った感。。。
まとめ
・林道後半の様子はその辺によくある林道と景色が変わらない為、走るなら秋がおすすめ。
・道路状況はそこそこガレてる。
終わり。