北海道に強制的に監禁されたので、ついでに北海道のグラベルを走ってきた。
メジャーな「函岳スーパー林道通行」にチャレンジする計画を練っていた矢先、工事による長期間の通行止めが走行予定日に始まることが発覚し、計画が直前に破綻してしまったので予定を変えて富良野へ行ってみることにした。
DAY1
前日に札幌から滝川へ移動して、翌日からレンタカーで富良野へ向かった。
ルートはgoolemapの衛星地図からグラベルっぽいところを特定して繋いだ。ツーリングマップにも数多の未舗装が掲載されていたが、殆どが街から外れて森林に突入するルートで、かつ最新情報を見つけられずまともに走れるか判断が不可能だったのでルートに殆ど採用しなかった。時間も限られてるし、せっかく北海道まで来てリスクを負いたくない。富良野の田園を抜けるグラベルなら万が一通り抜け出来ない場面に出くわしても、すぐ傍にある舗装路に逃げてルート修正ができる。
富良野駅近くの無料駐車場に車を止めてスタートして、北西に向かい芦別美瑛線の入り口を目指す。
70号線としてMAP表記されているし多分地元の人だと思うが、頻繁に車が通るので安心感がある。心に余裕が持てるし、本州にまず存在しない程の幅広いグラベルで直線ルートが特に気持ち良い。
峠を越え、東に抜けてツーリングマップにも載っていた富良野のグラベルへ。
道を抜けてグラベルを辿りながら北の美瑛に向かう。
どこを走っても景色が富良野。それでも広々した光景は壮大で圧倒的で、川沿いのグラベルを走っていると不意に深い森の中に突入することもあり、意外と景色が単調にならくて楽しい。
快調に走っていたが、周辺に補給地点が一切無いことに気付いてから脚が回らなくなり万事休止かと思いきや、美瑛の「美瑛選果 」に辿り着きギリギリ生命を繋ぐ。
写真は空っぽの胃に駆け込む補給群たち。ストベリージュースが異常に美味しかった。
胃を落ち着かせて再出発し、美瑛からグラベルをツマみつつ上富良野駅へ。
ルート最終地点の駅前で大雨に降られたが、雨が止んだ直後は街が清々しく澄んだ情景で美しかった。良い1日だったな。
90kmコースの内、3〜4割はグラベルを組み込んだ。補給地を考慮する事を忘れていた点以外は、満足するルートを組めた。
夕飯
富良野駅まで輪行して周辺で宿泊し、近くの真のナポリピッツァ協会に登録されている国内最北端のピザ屋さんに寄った。
素材がフレッシュで美味しい。北海道の飯が美味いのは食材の鮮度が高いからだろう。
DAY2
車で移動し、ブログやSNSでグラベルの情報を漁りまくって見つけたグラベルのルート向かう。
道で感動したのは本当に久しぶりだった。
嬉しくてコースを二周したのだが、巨大な糞があるわ、食い散らからされた動物の片足が転がってるわ、熊の存在を強烈に感じて退散した。こんな広々した場所にも熊が現れるなんて、勘弁して欲しかった。
グラベルを走るにあたって熊の脅威が自分の中でかなりネックになっている。今回のルート上で脇道へと続くグラベルも行こうとしていたけど、萎縮して挑戦をやめてしまった。
北海道の熊出没看板は本州とは重味が全く違う。
グラベルを終えて途中のドーナッツ店に寄り道して、甘さ控えめのクリーム揚げパンで一息つく。地元ではかなり評価の高いお店らしい。
北海道のこの端っこに、いつか再び訪れる機会もないという寂しさも相まり、未体験の道を走って感動する為に自転車に乗ってるんだな、としみじみ感じた。
おしまい。